消化器内科takoitaのメモ

消化器内科医takoitaのメモ

消化器内科医のメモ用ブログ 自分用のまとめなので記事が重複している場合があります。なにかご指摘や追加の情報あればご連絡ください。

2023-01-01から1年間の記事一覧

内科新専門医試験対策の覚え書き

候補の羅列になります。全てやることは不可能です。過去問だけで通った人や普段からの自前の知識で通った人もいました(それで90%弱は秀才過ぎますが)。 あくまでメモ書きとして。

免疫チェックポイント阻害薬関連消化管病変の診断と治療

免疫関連大腸炎(IMC):immune-mediated colitis irAE腸炎 概要 ICI投与から発症までの期間は、抗CTLA-4抗体では1ヶ月、抗PD-1抗体では2~4ヶ月。 下痢や大腸炎のirAEはICI投与から5~10週後に起こりやすいとの報告もある。 抗PD-1抗体+抗CTLA-4抗体の併用でI…

吻合部ポリープ状肥厚性胃炎について

術後胃 吻合部ポリープ状肥厚性胃炎:stomal polypoid hypertrophic gastritis;SPHG 概念 特異な慢性炎症性胃粘膜病変で胆汁などの逆流により生じる組織学的変化と考えられている。 胃腸吻合部の胃側に発生する無茎性ポリープ状の粘膜隆起性の反応性病変。 …

膵・胆管合流異常症の病態と診断

病態 膵・胆管合流異常は解剖学的に膵管と胆管が十二指腸壁外で合流する先天性の形成異常。 共通管が長く、十二指腸乳頭部括約筋(Oddi括約筋)作用が膵胆管合流部に及ばないため、膵液と胆汁が相互に逆流することにより、胆道ないし膵にさまざまな病態を引き…

Google APPs Scriptを使用して、Feedlyの新着論文をchatGPTで翻訳し毎朝メールしてくれる

概要: chatGPTとやり取りを続けてコードを書いてもらいました。自分はコードとか一切わかりません。 24時間以内に新規に取得したfeedlyの新着RSSをタイトルと見出しのみchatGPTで翻訳に決まった時間に毎日自分にメールしてくれます。 どういうRSSを取得する…

消化器内科のおすすめの教科書

全般 消化器疾患最新の治療2023-2024 自身の知識を更新する事ができる。おすすめ。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q…

六君子湯の薬理作用

薬理作用 ・グレリンを介した食欲亢進 ・適応性弛緩の促進 ・胃の排出能促進作用 ・胃粘膜血流増加の可能性?

内科Joslerについての経験まとめ(内科新専門医)

josler終了しましたが、自身の経験をメモに残しておきます。 ・症例登録 160例と数は多いが結局は自身のプログラム内での評価のみ。なので最終的にはなんとかなるため一つ一つに時間をかける必要はない。指導医の理解を得る事が大事。病歴要約に時間をかける…

気管支喘息発作の初期対応

喘息発作の強度と治療ステップ !https://s3-us-west-2.amazonaws.com/secure.notion-static.com/ee05c50b-fe88-4109-bd46-80f10bd96ff9/u4qzjntq.bmp http://ryumachi.umin.jp/clinical_case/BA.html ※%PEFは%予測値または自己最良値を用いる。 ピークフロー…

人工呼吸器の設定とモード

ICU

人工呼吸器の設定などについて記載する。 1回換気量の設定 多いほどPaCO2を低下させれる。 理想体重1kgあたり6-8mlにて設定。(実体重ではないため注意) 理想体重の計算式

脂肪肝について

病態 定義「何らかの代謝異常のため、肝小葉の1/3以上の領域で、肝細胞に著明な脂肪滴の蓄積を認め、それ以外の形態学的異常を認めないもの」

膵腫瘤の鑑別と診断

充実性腫瘍 最も頻度の高い充実性腫瘍は膵癌。大半は乏血性。 慢性膵炎や自己免疫性膵炎も限局性の乏血性腫瘤を形成し、膵癌との鑑別が問題となりうる。

ノルアドレナリンとドパミンの違いと使い方

ICU

ノルアドレナリン α1受容体刺激作用とβ1受容体刺激作用がある。 α1刺激作用が強く出るため、血管収縮作用による強い昇圧作用を示す。 β1刺激作用は弱く、心拍出量は軽度増加するが、心拍数は変わらないかむしろわずかに低下する。 即効性があり、持続は1–2分…

慢性特発性偽性腸閉塞の診断と治療

慢性特発性偽性腸閉塞:CIIP;chronic idiopathic intestinal pseudoobstruction 病態 腸管に物理的閉塞がなく、消化管運動機能障害のために腸閉塞様症状を来す慢性偽性腸閉塞症(CIPO)のうち、原因不明のもの。 消化管病変によるものは原発性(Primary)、全身…

感染性肝嚢胞の診断と治療

病態 肝嚢胞自体は経過観察とされる事が多いが、感染や出血を合併すると治療適応となる。 感染経路は、胆道系・門脈系・血行性・近隣の感染巣からの直接波及・外傷性が知られる。総胆管結石による逆行性胆管炎により感染性肝嚢胞を引き起こした報告例もある。…

食道粘膜下腫瘍の診断と鑑別

平滑筋腫(Leiomyoma) 粘膜下腫瘍の中で最も頻度が高く、食道良性粘膜下腫瘍の約80%を占める。 食道壁の粘膜筋板、あるいは固有筋層(内輪筋・外縦筋)より発生し境界明瞭。内輪筋由来74%、粘膜筋板由来18%、外縦筋由来8%とされている。

食道の腫瘍・非腫瘍の内視鏡的鑑別

通常観察、ヨード染色、NBI、拡大観察を併用する。 glycogenic acanthosis(GA) 細胞質内にグリコーゲン顆粒を有する有棘細胞の肥厚。扁平上皮層の肥厚。 高齢の男性の食道でよく観察される。

消化器内科でclinical picturre形式の論文投稿先

clinical picture形式の投稿先についていくつか調べました。消化器内科で想定しています。 IFは参考程度です。 ・雑誌:LANCET セクション名:Clinical picturer 字数:300words以内