胆膵
充実性腫瘍 最も頻度の高い充実性腫瘍は膵癌。大半は乏血性。 慢性膵炎や自己免疫性膵炎も限局性の乏血性腫瘤を形成し、膵癌との鑑別が問題となりうる。
primary sclerosing cholangitis 病態 肝内外の胆管に多発性・びまん性の狭窄が生じ、胆汁うっ滞を来す慢性肝疾患。 潰瘍性大腸炎など炎症性腸疾患の合併率が高く、腸管局所の炎症ないし腸内細菌叢の病因への関与が推定されている。
自己免疫性膵炎(autoimmune pancreatitis;AIP) 病態 病因や病態は解明途中。 しばしば閉塞性黄疸で発症し、時に膵腫瘤を形成する特有の膵炎。 リンパ球と形質細胞の高度な浸潤と線維化を組織学的特徴とし、ステロイドに劇的に反応することを治療上の特徴と…
病態 IgG4関連疾患の胆管病変。
病態 原因不明の慢性進行性の胆汁うっ滞性肝疾患。 胆汁うっ滞と肝細胞破壊と線維化を認め、最終的には肝硬変になる。
腹部コンパートメント症候群(abdominal compartment syndrome; ACS) 病態 腹腔内圧が上昇するような病態。 具体的には腹腔内圧が20mmHg以上であり、かつ臓器障害(汎用されている所見としては尿量低下)が生じた状態と定義される。
primary sclerosing cholangitis 病態 肝内外の胆管に多発性・びまん性の狭窄が生じ、胆汁うっ滞を来す慢性肝疾患。
胆嚢管あるいはHartmann pouchに嵌頓した胆石が、総胆管を壁外性に圧排することで閉塞性黄疸をきたすもの。
病態 胆管炎とは胆管内に急性炎症が発生した病態。 胆管内に著明に増加した細菌の存在、細菌またはエンドトキシンが血流内に逆流するような胆管内圧の上昇、の2因子が不可欠。
血中のアミラーゼが高いだけでは急性膵炎とは限らない
症状 初発症状としては頻度順に 腹痛(特に心窩部痛)(88.6%)嘔気・嘔吐(18.7%)背部痛(11.1%) 高熱(5.0%) が認められやすい