消化器内科takoitaのメモ

消化器内科医takoitaのメモ

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内科Joslerについての経験まとめ(内科新専門医)

josler終了しましたが、自身の経験をメモに残しておきます。

 

・症例登録

160例と数は多いが結局は自身のプログラム内での評価のみ。なので最終的にはなんとかなるため一つ一つに時間をかける必要はない。指導医の理解を得る事が大事。病歴要約に時間をかける。

 

極論は、経過と考察は1行ずつでも良い。

症例登録してから病歴要約を作成するため、病歴要約に使用する29症例は疾患群登録を絶対に間違えないようにする。症例登録後に修正もできるが、病歴指導医の承認がいるためかなり面倒。

病歴要約症例は事前にエクセルなどでまとめておくと間違いがない。他科症例と剖検症例についても必要な症例を逆算し、出来れば日々アンテナをはっておく事が望ましい。市中病院などは特に周りにどういった症例が必要であるかを伝えておくと良い。

主担当医でなければならないため、一定期間は必ず入院中に担当医として受け持つ。

 

 

・病歴要約

かなり二次評価医の当たり外れが大きい。一瞬で全て承認される事もあれば全てreviseや容赦なくrejectしてくる人もいる。

おかしいと思われる場合はjoslerから問い合わせる事も可能なため、おかしなrejectされてどうしようもなくなった場合は問い合わせる事が大事。

 

疾患群:

消化管・肝臓・胆膵、内分泌・代謝はそれぞれ1つずつは必要であることに注意。

初期研修医症例は14症例まで使用可能なため、特に他科症例の活用を検討する。

外来症例は7例まで可能だが正直書きにくいため、なるべく入院症例を使用する。2~3回の外来診療のみでは認められないリスクが高い。

 

全体:

匿名化はきっちり確認する。(紹介元は前医や近医、生年月日や居住地を記載しない等)

半角全角の統一。

体言止めでなく文章に。

 

転帰

外科紹介と剖検症例はここで転科(手術あり)と死亡(剖検あり)を必ず選択する。

 

確定診断名:

主病名でないと2次要約でrejectされる場合もあるため、文句がつけられそうな症例でないかを念入りに確認する。剖検は病名がはっきりしない場合も多いため、剖検症例を探す事が大事。

略語は確定診断名に用いない。経過考察などでは(以下、〇〇)で略語もいける。

 

社会生活歴・家族歴:

高齢者のADL、血液疾患や癌などの家族歴は必ず記載する。

 

入院時現症:

基本はテンプレを作成して流用すれば良い。

循環器では心音は詳しく。

神経内科などでは神経学的所見を。

 

検査所見:

単位間違いに気をつける。(テンプレ作成、chatGPT、画像認識など利用)

抗生剤使用時は培養結果を記載する。

血液内科では白血球分画や骨髄検査などをしっかり記載する。

 

プロブレムリスト:

余計な病名は記載しない。2次評価医次第では文句をつけられ最悪rejectされる。

 

入院後経過と考察:

診断とその根拠、治療とそのエビデンス及び転記について記載する。考察は重症度や診断、治療法についての妥当性などを記載する。外科症例や剖検症例は必ず手術所見や剖検所見を記載する。

エビデンスのない必要のないものやガイドラインから外れた治療は下手に記載しないほうが良い。

抗生剤は計◯日間投与と。

心房細動はCHADS2スコアを。

 

総合考察:EBMを重視して文献の引用を記載する。また、その症例についての全人的な考察や客観的な評価を述べる。一般的な疾患に対する考察だけでなく、経験した個々の症例そのものについての考察を記載する必要がある。

自己通院中断の症例では社会生活的環境にどう介入したかなども記載する。

*PDFで2ページの80%以上必要。印刷・PDF化のボタンを押して必ず確認する。なぜか変な改行をされたりするため、字数オーバーする事もしばしば。

 

 

・講習会

思っているより受けれていない事も多く直前では足りない。計画して受ける。

JMECCを受ける事を忘れない。

 

・研修評価

忘れがちだが必ず行う。プログラム評価は1年に1回(1~3月)しか出来ないため、忘れると修了認定申請が1月までできなくなる。

 

・技術技能評価

総合内科Ⅰしか星をつけていない事が多い。毎回星が沢山いるので疾患群毎にタブがあることに注意する。