消化器内科takoitaのメモ

消化器内科医takoitaのメモ

消化器内科医のメモ用ブログ 自分用のまとめなので記事が重複している場合があります。なにかご指摘や追加の情報あればご連絡ください。

ノルアドレナリンとドパミンの違いと使い方

α1受容体刺激作用とβ1受容体刺激作用がある。

α1刺激作用が強く出るため、血管収縮作用による強い昇圧作用を示す。

β1刺激作用は弱く、心拍出量は軽度増加するが、心拍数は変わらないかむしろわずかに低下する。

即効性があり、持続は1–2分。

続きを読む

慢性特発性偽性腸閉塞の診断と治療

慢性特発性偽性腸閉塞:CIIP;chronic idiopathic intestinal pseudoobstruction

  • 病態

腸管に物理的閉塞がなく、消化管運動機能障害のために腸閉塞様症状を来す慢性偽性腸閉塞症(CIPO)のうち、原因不明のもの。

消化管病変によるものは原発性(Primary)、全身疾患や薬剤に伴う続発性(Secondary)、原因不明の特発性(idiopathic)に分類される。

続きを読む

感染性肝嚢胞の診断と治療

  • 病態

肝嚢胞自体は経過観察とされる事が多いが、感染や出血を合併すると治療適応となる。

感染経路は、胆道系・門脈系・血行性・近隣の感染巣からの直接波及・外傷性が知られる。総胆管結石による逆行性胆管炎により感染性肝嚢胞を引き起こした報告例もある。

起因菌は、大腸菌・肺炎桿菌などのGNRが多い。

続きを読む

食道粘膜下腫瘍の診断と鑑別

  • 平滑筋腫(Leiomyoma)

粘膜下腫瘍の中で最も頻度が高く、食道良性粘膜下腫瘍の約80%を占める。

食道壁の粘膜筋板、あるいは固有筋層(内輪筋・外縦筋)より発生し境界明瞭。内輪筋由来74%、粘膜筋板由来18%、外縦筋由来8%とされている。

続きを読む

食道の腫瘍・非腫瘍の内視鏡的鑑別

通常観察、ヨード染色、NBI、拡大観察を併用する。

  • glycogenic acanthosis(GA)

細胞質内にグリコーゲン顆粒を有する有棘細胞の肥厚。扁平上皮層の肥厚。

高齢の男性の食道でよく観察される。

続きを読む

消化器内科でclinical picturre形式の論文投稿先

clinical picture形式の投稿先についていくつか調べました。消化器内科で想定しています。

IFは参考程度です。

 

・雑誌:LANCET

セクション名:Clinical picturer

字数:300words以内

続きを読む