消化器内科takoitaのメモ

消化器内科医takoitaのメモ

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関節炎の対応

関節炎の対応

 

まず4つに分類
①急性多関節炎
②急性単関節炎
③慢性多関節炎
④慢性単関節炎

あと蜂窩織炎の様な軟部組織感染症などと間違えやすいので注意する


細菌性関節炎→ウイルス性関節炎→慢性多関節炎(膠原病)の初期
の順に除外する
細菌性なら感染性心内膜炎や淋菌性関節炎を考える
感染性心内膜炎:聴診や歯科治療歴、病歴から疑う、血培3セット、心エコー(必要なら経食道心エコー)
淋菌性関節炎:不特定多数との交遊歴、性器からの分泌物、指先の膿痂疹から疑う、関節穿刺にて関節液を採取、細胞数や培養検査を行う、あと尿道培養、クラミジアは培養陽性率が低く積極的に疑うなら培養提出後に治療開始(診断的治療)、またクラミジアを高率に合併するのでクラミジアの尿PCR行い治療する
肝炎ウイルス:肝酵素上昇、HBs抗原・HCV抗体、
ヒトパルボB19:皮疹、リンゴ病の子供との接触、HPV-IgM抗体
風疹:皮疹
急性HIV感染症感冒とリンパ球減少に伴う急性多関節炎で疑う


感染症と外傷を除外
痛風発作時は尿酸値がむしろ低いこともあり注意が必要


関節リウマチ
若年女性ではSLE
高齢者ではリウマチ性多発筋痛症


変形性関節症
大腿骨頭なら無腐性骨壊死
結核性関節炎

 

 

参考

デキレジ STEP1