消化器内科takoitaのメモ

消化器内科医takoitaのメモ

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急性喉頭蓋炎を疑った時

成人発症例の平均は49歳、気道確保の必要性は15%で生じ、死亡率は0.6%

 

 

  • 症状

成人での頻度順に以下に示す

咽頭痛(91%)

嚥下困難(82%)

こもった声・嗄声(79%)

前頸部圧痛(79%)←舌骨の上に圧痛があれば急性喉頭蓋炎を疑う

咽頭発赤(71%)

呼吸困難(37%)

吸気性喘鳴(27%)

発熱(26%)

流涎(22%)

咳(15%)

 

  • 対応

急性喉頭蓋炎を疑った場合はすぐに頸部軟線2方向Xpを取りに行く

窒息した場合にも対応できる様にXp室について行くこと

 

救急のABCのA(airway)に当たるものであるので素早い対応が必要

詳しい問診やルート確保はXpを取って対応を決めてから

 

  • Xp

Thunm signを明らかに示すのは半数ほど

Vallecula signを頭に入れておく(感度98.2特異度99.5)

・vallecula sign

①開口位出ない事を確認

②舌の基部を確認する

③舌骨の下まで舌を追う

喉頭蓋の確認

⑤舌骨の近くにまで達するair-pocket(vallecula)を確認する

⑥valleculaが深く、喉頭も空気柱とおおよそ平行なら喉頭蓋炎なし

 

この前1例経験したので

 

 

参考

ジェネラリストのための内科診断リファレンス