消化器内科takoitaのメモ

消化器内科医takoitaのメモ

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大動脈解離の初期対応

診断後
 
解離のタイプに寄らず積極的な降圧治療が必要。(100-120mmHgあたり)
加えて、脈拍コントロール(60/min前後)、鎮痛が重要。

 

 
 
  • 降圧剤
脈拍もと考えるとβ遮断薬
プロプラノロール(インデラル®)やエスモロール(ブレビブロック®)やランジオロール(オノアクト®)
慎重に投与する(なお気管支喘息患者には禁忌なので焦って投与しないように注意)
 
投与例
エスモロール500μg/kgを静注、続いて50μg/kg/minで持続点滴開始。(-300μg/kg/min)
脈拍を60前後にする。
 
※いきなりCa拮抗薬は血管拡張による反射性頻脈を誘発してしまうため注意。
 
除痛もしっかりと行う。(疼痛で血圧上昇するため)
 
脈が60にコントロールされてもなお血圧が高い場合は血管拡張薬のニカルジピン(ペルジピン®)を投与。(5-15mg/h)
 
 
参考
Step beyond resident7
今日の治療指針2019