消化器内科takoitaのメモ

消化器内科医takoitaのメモ

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腸閉塞への対応

機械的閉塞があるものを腸閉塞

腸管麻痺に起因するものをイレウス、という

 

 

症状・腹部所見・腹部Xp・CTより疑う

 

①まず絞扼性腸閉塞を鑑別

疑うなら造影CT行う

絞扼を疑ったら速やかに外科へコンサルト

 

②次に単純性腸閉塞なら小腸閉塞か大腸閉塞かを見分ける

頻度として最も多いのは癒着性イレウス(手術歴や腹膜炎の既往が大事)

大腸閉塞の場合、大腸癌の可能性も考える

 

 

治療

①減圧

小腸閉塞では

1.まず胃管を挿入

2.改善ない場合

症状の改善がなく内容液ドレナージ出来ない

又は

複数回の手術歴があり癒着が高度で手術を躊躇する場合

イレウス管を挿入

 

大腸閉塞では経鼻あるいは経肛門的イレウス管を挿入する

腫瘍性閉塞なら大腸ステント留置も検討

 

②水・電解質の補正

 

③手術

絞扼性腸閉塞の場合や癒着性腸閉塞で改善のない場合など

 

 

参考

消化器内科レジデントマニュアル第2版

消化器内科グリーンノート