消化器内科takoitaのメモ

消化器内科医takoitaのメモ

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便秘に使う下剤

 

  • 浸透圧性下剤:浸透圧により便を軟化する事で排泄しやすくする

・酸化マグネシウム(マグミット®︎)

塩類下剤

腎機能低下例では高Mg血症に注意

効果発現は8−10時間

 

・マグコロール®︎

腎不全で高Mg血症に注意

効果発現は0.5−3時間

下部内視鏡の前処置に使われる

 

 

  • 刺激性下剤:弛緩性便秘に対して、痙攣性便秘では避ける

・センノシド®︎

頻用すると大腸メラノーシスになる

 

ラキソベロン®︎

効果発現は7−12時間

腸管刺激薬の中では比較的緩徐に効いてくる

 

・大黄甘草湯

大黄=センナ

効果発現は6−10時間

長期使用で大腸メラノーシス

甘草があるので低K血症きたしうる

 

・センナル®︎

効果発現は8−10時間

作用強いが耐性生じやすい

赤〜燈色の尿が出る

 

コーラック®︎

 

  • 腸管蠕動促進薬

・大建中湯

イレウス改善の効果があるといわれる

5-HT4、5-HT3受容体刺激によりAch遊離を促進。

モチリン分泌を促進。

知覚神経におけ るTRPV1チャネルを介してサブスタンスPの遊離を促進。

 

・ワゴスチグミン®︎

コリン作動薬

・ベサコリン®︎

コリン作動薬

・パントシン®︎

効果は不明

・サイトテック®︎

プロスタグランジンの作用を利用

ガスモチン®︎

効果発現は1−3日

5−HT4受容体アゴニスト

 

  • 直腸刺激

グリセリン浣腸

効果発現は15−60分

頻回使用は避ける

 

 

参考

ジェネラリストのための内科診断リファレンス

http://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/Labs/clpharm/database/docs/20150911_%E4%B8%8B%E5%89%A4%E3%81%AE%E7%A8%AE%E9%A1%9E%E3%81%A8%E7%89%B9%E5%BE%B4.pdf