徐脈+ショック
血圧低下時は通常は頻脈となり、逆に徐脈+ショックとなるのは特別な状態。
鑑別には以下が挙げられる
VF AED ONのゴロがあるらしい・・・
・V vasovagal reflex
迷走神経反射:発症状況の聴取
・F Freezing
低体温:バイタル測定
・A AMI Adams-Stokes Acidosis
急性心筋梗塞:心電図、心エコー、ラピトロを
Adams-Stokes症候群:心電図など
Acidosis:血ガス
・E Electrolyte Endocrine
高K血症:血液検査、心電図。徐脈やP波の消失やwide QRSの場合致死的不整脈になりうる。カルチコールiv
高Mg血症:
甲状腺機能低下症:重度の甲状腺ホルモンの欠乏から意識障害+徐脈+低体温+低ナトリウム血症を来す。見逃されやすい。
副腎不全:長期ステロイド使用患者や外傷などの急性ストレスのエピソードあれば疑える。徐脈+ショック+意識障害を来すもので見逃されやすい。
・D Drug
薬剤性:薬歴。脱水などで血中濃度が上昇することでも起こりうる。
・O Oxygen
低酸素:血ガス、バイタル。
・N Neurogenic
神経原性ショック:外傷によるショック+徐脈なら脊髄損傷、意識障害+徐脈なら頭蓋内疾患などを疑う
原因診断・治療も重要であるが、バイタルサインを安定させるなどの緊急治療も重要となる。
アトロピン0.5 mgをiv
参考
内科レジデントの鉄則 第3版