酸素飽和度と酸素供給量
覚書
- 酸素飽和度
SpO2は経皮的な脈波で計測した酸素飽和度
SaO2は動脈血で計測した酸素飽和度
ScvO2は中心静脈で計測した酸素飽和度
SaO2の正常値は95%以上であるが、ScvO2の正常値は70%前後である。
- 酸素供給量の因子
酸素供給量(DO2)=酸素含量(CaO2)×心拍出量(CO)
酸素含量(CaO2)=1.34×Hb×SaO2+0.003×PaO2
PaO2については係数が0.003と非常に小さいため無視できる。
なので
酸素供給量(DO2)=1.34×Hb×SaO2×心拍出量(CO)
- ScvO2
ScvO2は静脈血であるが全身を循環してきた血液であり低下は
①全身の酸素需要の増加
②酸素供給量の低下
のいずれかを示す。
①:発熱、シバリング、頻呼吸、不安・疼痛、痙攣、気管吸引、体位変換
②:血液の酸素化の低下、ポンプ機能の低下
参考
教えて!ICU