消化器内科takoitaのメモ

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くも膜下出血の問診診察と検査

  • 問診・診察

よく言われる大事な質問は

「バットで殴られた様な突然の痛みですか?」

「人生で最大の頭痛ですか?」

 

上記にイエスならくも膜下出血の鑑別を早急に行う

出血により健忘が生じている場合もあるため上記質問のみでは判断できない

 

低リスク群の除外のためにオタワSAHルールを紹介

対象:意識清明、15歳以上、新規発症、非外傷性、激しい頭痛、1時間以内に最強

除外基準:新規の神経所見がない、脳動脈瘤・SAH・脳腫瘍を指摘された事がない、反復する頭痛ではない

以下の6項目のどれかが当てはまれば精査する

  1. 40歳以上
  2. 頸部痛又は項部硬直
  3. 意識消失の目撃
  4. 労作時発症
  5. 雷鳴頭痛(即座にピークに達する)
  6. Brudzinski試験陽性

 

感度97.2-100%特異度15.3%との事

なので全て当てはまらなければかなり高率で除外という事になる

当てはまれば精査

 

  • 精査のための検査

除外診断のfirstは頭部CT

 

CTで異常がなかった場合どうするか

腰椎穿刺による髄液検査におけるキサントクロミーや赤血球の検出は脳動脈瘤破裂の場合再破裂のリスクもある

強く疑うならMRIやMRAも考慮

 

参考

研修医当直御法度百例帖第二版

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